美浜町議会の改革のあり方・・・定数削減が最善の道か!
タイトル美浜町議会の改革のあり方・・・定数削減が最善の道か!
地区美浜町
発行美浜町政だより
No.1121
2010年10月24日
鈴木美代子
資料 その1
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内容

美浜町議会の改革のあり方・・・定数削減が最善の道か!

 

定数「16」を「14」にしようという動き・・・

 

来年の一斉地方選挙を前にして、またもや議員定数を削減しようという動きがあります。名古屋市や常滑市のような突出した例に世論が流されているのではないか。そんな流れにのり、あたかもそれが住民の意思のように取り扱い、議員自ら、議会力・審議能力を弱める定数削減を強調するのは筋が通りません。定数削減の目的の一つが経費削減であるなら数を減らさず、報酬を減らすという方法もあります。

 

現在の美浜町議会の条例定数は16名です。地方自治法第91条で「市町村の議員定数は、次の号に掲げる市町村の区分に応じ、当該各号に定める定数を超えない範囲で定めなければならない」とされ、美浜町の場合は、本来の法定定数は26名でした。現在の条例定数は16名で、法定定数より10名削減してきました。法定定数に対する美浜町の削減率は38.5%であり、全国の定数削減率17.4%(09年9月30日現在)を大きく上回っています。

 

これ以上の削減は、町民の多様な意見を反映する点でも、行政・執行部をチェックするための力量を保持する点でも「問題あり」と考えます。議会の自己否定に等しいと言わなければなりません。

 

定数削減で町民の信頼は得られない。議会改革で信頼を。

 

町民の中に「議員が多すぎる、減らすべきだ」という声があるとすれば、これは町民が「議会は町民の期待に応えていない」という批判の裏返しです。「議員が何人いても私たちの暮らしはよくならない。何をやっているのか、わからない。」議会や議員の姿、役割が見えないことの表れではないでしょうか。

 

まさに、町議会・議員の質が問われているのであり、今必要なのは、議会・議員に対する不信感を取り除くために、町民の付託に十分応えていける議会活動の前進をめざし、町民の代表としての審議能力、政策立案能力のより充実した議会にしていくことではないでしょうか。私たち議員が真摯に反省し、質の向上のために研究・学習する必要があります。

 

私たち議員は町民の代表であるという強い認識を持ち、片手間仕事ではなく、常に住民との対話に心がけ、住民の願いや要望を把握し実現させるという、常に努力するという姿を住民に見てもらうということです。多くの議員がそういう活動をするようになれば、町民の中に議員削減論は生まれないと思います。私たちがそうした努力をする前に、自ら定数削減をするということは、議会の命取りにつながります。議会・議員の質の向上は単純に定数を削減することで解決できる問題ではないと考えます。

 

行政もリストラ(行政改革)しているから、議会もリストラ(定数削減)を、・・・は暴論!

 

業務の効率化によって増減する職員の数と、議論をたたかわせることを役割とし、公選により選任され、町民の意思を行政に反映する代議機関を構成する議員の定数を同列に語ることは、そもそも無理があります。

 

とりわけ、予算の構成権、公的施設の統廃合権、専決権など強大な権限を有する首長、多くの専門職員を配した執行部に対して、議会は「少数者をはじめ、町民の多様な意見が反映されているか」「無駄な事業はないか」など、町民の代表としてチェックするとともに、必要な政策提言を行う任務を持っています。

 

この議会の機能は、地方自治体の守備範囲が拡大するとともに、価値観が多様化し、施策がより専門的で複雑化する中で、強化こそが求められており、不断に高める努力が必要だと考えます。

 

さらに、長引く不況により住民の暮らしや営業は困難を極めており、介護保険や高齢者医療制度、保育・福祉の問題、町財政のあり方など、解決しなければならない問題が山積みしています。身近なところで議員がいなくなることは、それだけ問題解決を困難にさせ、行政に対するチェック機能の低下を招くことにつながります。

 

少数精鋭論は議会になじまない

 

議員を減らして「少数精鋭に」といいますが、果たして精鋭になるのでしょうか。削減を主張する人たちの中には、「選挙の時だけ頑張る議員がいる。資質を高めるために少数精鋭で頑張ってもらう議員が必要。だから削減を」といいます。

 

議員定数と議員の質について混同した意見もありますが、まったく別の性格のものです。定数を削減すれば議員の質が高まるわけではありません。優秀精鋭の方が選ばれるという根拠はありません。議員の資質は選ぶ有権者の目にかかっており、もし資質に欠ける議員がいるとしたら、次回の選挙で有権者が判断すべき問題です。これを削減の理由にすることは的外れではないでしょうか。

 

議員は、町民を代表して審議決定するのですから、全町民を代表するにふさわしい数が必要となります。むしろ、定数削減は地域代表的性格や多様な町民の意見、さらに少数意見の排除につながるものとして、逆に議会の本来持つべき機能を低下させることになると考えます。

 

他の市町でも削減しているから、は無責任な議論!

 

「他の市町でも削減しているから」という意見もありますが、ことは議会制民主主義の根幹に関わる大問題です。議論を深めることなく「他市町にならえでよし」と判断するのは、議会・議員自らの責任を放棄した無責任きわまりない議論だと言わなければなりません。

 

全国町村議長会が見解をまとめる上で設置した第2次地方町村議会活性化研究会の「中間報告」では、「議会としての存立に議員が何人必要か、また人口に応じた適正規模はどうかという点については理論的にも明確になっていない。その中での果てしない定数削減の圧力は、結果的には議会無用論、民主主義否定にもつながるおそれがある。」と述べています。これまでも相次ぐ削減により、常任委員会の構成すら難しくなっている現状で、定数を減らせば減らすほど、議会はその力を弱体化させ、護民官としての役割、行政・執行部へのチェック機能が薄れ、住民の代表という議会本来の役割を損ねてしまうおそれがあります。

 

今必要なことは、住民自治の観点から、町民に期待される議会の本来の役割・あり方について、各会派がその垣根をこえて真剣に考えてみることではないでしょうか。

 

私たち日本共産党議員団は、以上の見地から、議員定数削減には断固反対するものです

 

他会派の新聞(10/21付)に「議員数は減っても各議員が自覚を持って議員としての職務を従来の1.2倍遂行することが大切・・・」と議員削減肯定論が書いてありました。こう言って過去5回10名も減らしてきました。ところがどうでしょう。議員は変わったでしょうか。同じです。減らしても一緒です。あまり発言せず、中には飲酒運転、選挙違反で逮捕・拘留・起訴された議員もおり、私たちは2度、議員辞職勧告を決議しましたが、その会派の議員は決議に反対して、かばい続けてきました。これで筋が通る話でしょうか。