山本たつみの町政だより
タイトル山本たつみの町政だより
地区美浜町
発行美浜町政だより
No.190
2010年10月21日
山本辰見
資料 その1
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内容

美浜町議会における議員定数問題に関連して

 

来年の一斉地方選挙を前にして、またもや、議員定数を削減しようという動きがあります。親和会グループから16名から14名に2減の提案が出されました。名古屋市や常滑市のような突出した例に、世論が流されているのではないのか。そんな流れに乗り、あたかもそれが住民の意思のように取り扱い、議員自ら議会力・審議能力を弱める定数削減を強調するのは筋が通りません。定数削減の目的のひとつが「経費削減」であるなら、人数を減らさずに報酬を減らすという方法もあります。地方自治法第91条では「市町村の議員定数は、次の各号に掲げる市町村の区分に応じて当該各号に定める定数を超えない範囲で定めなければならない」とされ、美浜町の場合は、国勢調査に基づく議員定数の法定上限は26名ですが、この間、4年に一度の改選の度に削減が行われ、現在16名であります。法定定数より10名少なく、削減率は38.5%であり全国の削減率17.4%(09年9月現在)を大きく上回っています。これ以上の削減は、町民の多様な意見を反映する点でも、行政・執行部をチェックするための力量を保持する点でも「問題あり」と考えます。議会の自己否定に等しいと言わなければなりません。

 

定数削減で町民の信頼は得られない。議会改革で信頼を

 

町民の中には「議員が多すぎる、減らすべきだ」という声があるとすれば、これは町民が議会は町民の期待に応えていないという批判の裏返しです。「議員が何人いても私たちの暮らしは良くならない。何をやっているのかわからない」など、議会や議員の姿・役割が見えないことの表れではないでしょうか。まさに、議会・議員の質が問われているのであり、今必要なのは、議会・議員に対する不信感を取り除くために、町民の付託に充分答えられる、議会活動の前進を目指して、町民の代表としての審議能力、政策立案能力のより充実した議会にしていくことではないでしょうか。私たち議員が真摯に反省をし、質の向上のために研究・学習する必要があります。私たち議員は住民の代表であるという強い認識を持ち、片手間仕事ではなく常に住民との対話に心がけ、住民の願いや要望を把握し実現させるという、常に努力するという姿を住民に見てもらうことです。その中からは、議員削減論は生まれないと思います。私たち議員がそうした改善の方向を示さず、自ら定数削減をするということは、歯止めなき削減論に押されて議会の命取りにつながります。議会・議員の質の向上は、単純に定数を削減することで解決できる問題ではないと考えます。

 

行政もリストラ(行革)しているから、議会もリストラ(定数削減)を、は暴論

 

業務の効率化によって増減する職員の人数と、議論をたたかわせることを役割とし、公選により選任され町民の意志を行政に反映する、代表機関(議会)を構成する議員の定数を同列に語ることは、そもそも無理があります。とりわけ、予算の構成権、公的施設の統廃合権、専決権など強大な権限を有する首長(町長)、多くの専門職員を配した執行部に対して、議会は「少数者をはじめ町民の多様な意見が反映されているか」「無駄な事業はないか」など、町民の代表としてチェックするとともに、必要な政策提言を行う任務を持っています。この議会の機能は、地方自治体の守備範囲が拡大するとともに、価値観が多様化し、施策がより専門的で複雑化する中で、強化こそが求められており、不断に高める努力が必要だと考えます。

 

少数精鋭論は議会にはなじまない

 

議員定数と議員の質について混同した意見もありますが、全く別の性格のものです。定数を削減すれば、議員の質が高まるわけではありません。少数になったからといって、優秀精鋭の方が選ばれるという根拠はありません。議員は、町民を代表して審議決定するのですから、全町民を代表するにふさわしい数が必要となります。むしろ、定数削減は地域代表的性格や多様な町民の意見、さらに、少数意見の排除につながるものとして、逆に議会の本来持つべき機能を低下させることになると考えます。

 

他の市町でも削減しているからは、無責任な議論

 

「他の市町でも削減しているから」という意見もありますが、ことは議会制民主主義の根幹に関わる大問題です。議論を深めることなく「他市町に右習えで良し」と判断するのは、議会・議員自らの責任を放棄した無責任きわまりない議論だと言わなければなりません。全国町村議長会が見解をまとめる上で設置した第2次地方町村議会活性化研究会の「中間報告」では、議会としての存立に議員が何人必要か、また、人口に応じた適正規模はどうかという点につては理論的にも明確になっていない。その中での果てしない定数削減の圧力は、結果的には議会無用論、民主主義否定にもつながるおそれがある」と述べています。これまでも相次ぐ削減により常任委員会の構成すら難しくなっている現状で、定数を減らせば減らすほど、議会はその力を弱体化させ、護民官としての役割、行政・執行部へのチェック機能が薄れ、住民の代表という議会本来の役割を損ねてしまうおそれがあります。今必要なことは住民自治の観点から、町民に期待される議会の本来の役割・あり方について、各会派がその垣根を越えて真剣に考えてみることではないでしょうか。私たち日本共産党議員団は、以上の見地から議員定数削減には断固反対するものです。

 

 

 

まちかど点検

 

私は、議会に送り出していただいた当初から、住民の皆さんから寄せられた様々な課題、まちかどで見かけた問題を、努めて美浜町関係部局に報告・相談をし、ひとつずつ解決策を見つけてきました。中には、美浜町ではなく、愛知県農林水産課だったり知多建設事務所の管轄だったり、または、愛知県警半田署に申ししれるべきだったこともありました。しかし、美浜町の関係者の方は快く話をまわしていただき、取り組んでくれています。先号の『「山本たつみ町政だより』で、取り組み途中のものを報告していますが、いくつか実現したことがありますのでご報告します。

  1. 上野間漁港改修に伴い、防犯灯の位置がはっきりせず、一部暗がりになっていましたが、カーブミラーの設置と併せて水銀灯が設置され、地域の方々に喜ばれています。
  2. 野間保育所から西に入る町道は、途中から大型車の通行が困難でしたが、表示がなく紛れ込む車両がありました。以前にも表示していましたが、見落として進入車が、Uターン出来ずに困っていることがたびたびありました。美浜町土木課で看板を設置していただき注意を呼びかけています。
  3. 国道247号線の側溝や歩道などの、様々な宿題も申し入れしていますが、全体の予算が限られている中で、申し入れを受けても時間がかかっているものが多くあります。しかし、児童生徒の通学や住民の方々の通行に危険が伴う事柄については、手を抜かずに精力的に交渉をしていかなければと思っています。

ひとつずつは些細な取り組みですが、住民の方の要望に耳を傾け、関係部局に伝え、取り組んでいくのが議員や町職員のつとめだと私たちは考えています。