平成24 年度一般会計予算 反対討論
タイトル平成24 年度一般会計予算 反対討論
地区美浜町
投稿者山本辰見
投稿日2012年03月22日

本文

私は、ただ今議題となっています 議案第26 号「平成24 年度 美浜町一般会計予算」について、日本共産党議員団を代表して反対の立場から討論します。

3 月定例会は、議案が多数ありましたが、その中でも24 年度の美浜町の方向を示す大事な予算案の審議が中心議題であります。本会議での質疑、常任委員会での審議も積極的な議論が交わされたと思います。

昨年発生した東日本大震災、それに関連して発生した、東京電力福島第一原発の放射能をまき散らした重大事故から1 年が経過しました。現地の皆さん方が懸命に復旧・復興に取り組まれている最中ですが、遠く離れたところに移住している方や仮設住宅問題など住まいの問題もさることながら、とりわけ現地の中心産業であります水産業、農業、自営業の店舗の確保など生業(なりわい)が未だにほとんどめどが立っていません。

それは、今度の災害の甚大さがこれまで経験したことがない規模にもよりますが、更に深刻なのは原発事故の放射能による影響が計り知れないことと、民主党野田政権の対応が被災地の要望を深くくみ取っていないこと。加えて東京電力の責任ある対応が遅々として進んでいないことであります。

敢えて、この問題を最初に指摘したのは、民主党政権の施策が、大震災の被害地域を見据えたものではなく、更に、この美浜町の予算案にも大きく影響を及ぼしていて、私たちも見過ごすことができないため、冒頭に何点か指摘しておきたいと思います。

その第 1 点目が、美浜町予算案の中で、歳入に占める割合が高い町民税でありますが、子ども手当を捻出するため、年少扶養控除とか特定扶養控除などによるしわ寄せを受ける形で、大幅な増税となっています。

2 点目は、現在進行中の課題ではありますが、「社会保障と税の一体改革」についても、社会保障分野は高齢者も若い世代も、さらには子育て世代も軒並み切り捨てられ、税の方では消費税の値上げに見られるように大企業を除くほとんどの分野で増税であります。言い換えると今度の流れは「庶民への大増税と社会保障の大改悪」と言えるものです。

歳入の中で、どうしても指摘しなければならないのが、都市計画税についてであります。24 年度の見込みが、固定資産税と同様の理由の地価の下落に歯止めが掛かっていないため5.6%程度の減額を見込んでいるとの説明がありました。しかし、都市計画税を負担している、町民の7 割を占める市街化区域の皆さんの多くの方々が、今進めている都市計画事業が、自分たちの暮らしている町並みの改善に何ら役立っていない。検討中とある区画整理事業の4 箇所も中には裏山を土留めしなければ、家を建てられないようなところにもかかわらず、事業はほとんど実現の目途がない中、ずるずると都市計画税を負担しています。むしろ、取られていますと言うべきかもしれません。見返りの事業が見えてこないと訴えていますし、この際、市街化区域から除外してほしいという方々もお見えです。

議案審議などでも指摘したように、この税金は目的以外は利用できませんので24 年度でも大きく余剰金となり、0.5%税率を引き下げることが可能であります。本来目的税ですから、事業の提案・提示が先にあって計画税を支払うのであって、基金で積み立ててから、後から事業計画を町民に示すという、本末転倒のやり方は認められません。

次に歳出の中の、どうしても指摘しなければならない課題について申し述べます。1 点目は消費税についてであります。現在の5%で6 千823 万9 千円です。民主党政権はこの税率を10%に引き上げようとしていますが、総額が1 億3 千647 万8 千円にもなります。町民のためにひとつの大きな事業ができる額であります。なんとしても消費税廃止、増税反対を自治体として声を大にして訴えていくべきであります。

2 点目 8 款土木費 5 目公園管理費の中で都市計画事業の大きな柱となっている「万葉の森遊歩道整備事業」についてであります。

24 年度は実施設計業務12.5 百万円と、遊歩道整備に伴う道路用地の買い上げの予算16.1 百万円が計上されています。山下町長からは美浜町の表玄関を彩るとの説明でしたが、南知多道路のインター出口が町外の方から見てはそうかもしれませんが、美浜町民にとって表玄関といえるでしょうか。一般町民の方からは、車で出かけなければならないその事業よりも、むしろ子どもの通学路に歩道が無い、防災面での道路整備や避難ルートの見直しなどが優先されるべきではないのかときつく言われています。予算案の組み替えを要求したいぐらいの深刻な問題だと思っています。

3 点目は、委託料の中の業務で各款にまたがりますが、町内公共施設全ての浄化槽設備の汚泥引き抜き業務を、永年に渡り結果的には1 社に随意契約している問題です。また、浄化槽保守点検業務も入札を取り入れているといえ、同じ事業者に、両事業併せて15 百万円を越える委託をしています。議案審議の中でも指摘しましたが、官庁・民間問わず、全国的な業者委託事業が特定事業者に偏らないようにと、また、サービス面の正当な競争を阻害しないようにというのが主流であり、美浜町はその課題を様々な理由を挙げて永年はぐらかしています。別の表現をするとすれば、町民の要求から逃げ回っています。

環境衛生に関わる近隣の自治体の関係者からも指摘されていることは、担当窓口はすでにご存じの筈です。町長が新しく替わったにもかかわらずいつまでも続けるのではなく、早い機会の見直しを求めます。

4 点目は、9 款消防費 4 目災害対策費ですが、一定の増額予算となっていますが、23 年度から防災の目玉となっている、屋外拡声放送に対して、追加予算が組まれていません。住宅地域は基本的に電波・音響問題はめどが付いたとのことですが、美浜町の主要な産業であります、海苔の生産、潮干狩りや海水浴含めた観光客対策、農業関係者など、季節的特徴も研究し、漁業組合始め関係諸団体のご協力もいただきながら、音声の具合を詳しく調査して万全を期すように求めておきます。

6 点目は、2 款総務費 2 項徴税費 2 目賦課徴収費の中、知多地方税滞納整理機構負担金でありますが、私たちが当初から指摘してきたように、各自治体から手の離れたところに市民・町民が押しやられ、サラ金の取り立て屋にも匹敵するようなケースがあることがはっきりしています。それまで、美浜町ではできていた、町民の苦しい状況に職員が親身になり相談に応じながら、きめ細やかな対応をしていただくために、早い機会にこの事業から撤退すること、またこの事業が終了するように町からも積極的に提言していってください。7 点目は3 款民生費 2 目老人福祉費の事業です。かつての町長が老人福祉センター建設の替わりに考えた、60 歳以上の町民に年間3 回の保養施設の利用券を2 回に交代させたまま改善していません。また、精神障がい者医療助成も、他市町のように精神病だけでなく、一般疾病にも拡げてほしいという患者とその家族の願いに背を向けたままです。

町障がい者福祉手当も相変わらず 5 級・6 級の弱者には全く対応していません。次に、10 款教育費における私立高等学校授業料補助金ですが、この補助は山下町政の中で一旦廃止されましたが、町民からの声が大きく復活しました。ところが1 人1 万円だったものを8 千円に減額されたままであります。

このような問題点は町民の立場からすると、是非見直しをしていただきたい予算案であります。

しかし、次の点では、これまで町民の皆さんから寄せられた、強い要望事項でありましたので、予算案に計上されたことを積極的に受け止めています。

その第 1 が、放課後児童クラブの予算であります。審議の中で指摘しましたように、2 学期と言わずに、夏休みにも児童が利用できるように、最善の努力を図っていただくよう申し添えておきます。また、高齢者の方々への肺炎球菌ワクチンの接種に対する支援も、対象年齢枠を引き下げて拡げていただきました。3 点目は緊急時に威力を発揮することとなる同報無線の戸別受信機ですが、23年度でも多くのかたがたが要望を寄せていただきました。24 年度以降はこれまでの緊急告知放送ではなく、こちらのラジオ付き戸別受信機を全面的に普及するとのことですので、近い将来、一般向け6 千円の個人負担を、更にやわらげていただけるように補助金の見直しを検討することを要望しておきます。4 点目として、スクールアシスタント事業は補助が無くなりましたが、町費で各学校に1 名ずつ配置したのは、努力を評価するものです。

地方自治法の趣旨は弱者救済であります。収入の少ない町民や障がいのある弱者に対して支援してこそ、行政のあるべき姿では無いでしょうか。高齢者が国民健康保険税、介護保険料、1 割の利用料とあまりに負担が大きく、少ない国民年金だけでは、人間らしく暮らしていけないと悲鳴を上げています。職員や町長にはこの声が聞こえていますか。総合公園遊歩道建設よりも、その方々に手をさしのべる施策を充実すべきであります。

以上、一定の前進面を評価しながらも、本予算の中で町民にとってどうしても受け入れられない主要な点を申し述べて、町民と日本共産党議員団を代表して、24 年度の予算案に対しての反対討論とします。
 

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